知ってるだけで違う?AGAの治療で使われる薬の効果について

知ってるだけで違う?AGAの治療で

かつては治療不可能と言われていたAGAも、今では医学の進歩によって治療を受けられるようになりました。

特に、治療薬に関しては目覚ましい進歩を遂げています。

というのも、AGAの仕組み自体は、かなり前から解明されていたのですが、実際に治療薬が開発されなければ治療は出来ませんので、製薬会社には感謝しなくてはなりませんね。

今回はAGAの治療に使われる治療薬について詳しく説明していきたいと思います。

治療薬は複数ありますので、それぞれの作用効果を説明していきますが、この薬の作用がどのようなものなのかを知るためにAGAについても知っておく必要があります。

まずは、なぜAGAで髪の毛が失われてしまうのか、その過程を説明します。

1.AGAで髪の毛が抜ける仕組み

 薄毛に悩む男子

AGAの原因は男性ホルモン、という話は聞いたことがある人もいらっしゃるかもしれませんが、その男性ホルモン「テストステロン」自体は薄毛を引き起こす作用を持ちません。

しかし、思春期以降はそのテストステロンが「5αリダクターゼ」という酵素によって「ジヒドロテストステロン(DHT)」という強力な男性ホルモンに変換されるようになります。

hormone 5α DHT

加齢とともにDHTの量が増え、これが原因となってAGAが進行するのですが、なぜこのホルモンが薄毛に繋がるのでしょうか。

それはDHTが毛根に対して発する一種の脱毛シグナルの影響によるものです。

人の毛根はそれぞれ独立したヘアサイクルというものに従って成長しており、本来は5年~7年ほどの成長期の期間に髪の毛を成長させることができます。

ヘアサイクル

ところがAGAの場合、DHTの脱毛シグナルの影響で成長期の期間が極端に縮まり、髪の毛が十分に育たないまま、抜け落ちてしまいます。

AGAヘアサイクル

髪の毛の育成力が落ちた毛根に繋がっている毛細血管はその必要性をなくしてしまいますので、退化してやがて消滅してしまいます。

栄養を絶たれた毛根もやがてその役目を終え完全に閉じてしまいます。

この現象が、加齢とともに量産されたDHTの影響で広範囲に広がり、AGAを進行させていきます。

AGA治療薬はそれぞれの薬の効果でこの進行を抑えヘアサイクルを戻す役割を担っています。

服薬

それでは、治療薬の中でも主に使われているものを紹介していきたいと思います。

2.フィナステリド 

①フィナステリドとは 

AGA治療の現場で第一に使われるのがこのフィナステリド製剤です。

ファイザー

フィナステリドは5αリダクターゼに作用し、テストステロンがDHTに変換されてしまうのを防いでくれる作用があります。

DHT 防ぐ

DHTが作られなければ脱毛シグナルもなくなり、その結果、ヘアサイクルが乱れることもありません。

これを服用することで正常なヘアサイクルを取り戻し、髪の毛はまた健康的になります。

②フィナステリド製剤の限界 

しかし、治療効果にも限界があります

フィナステリドはDHTの生成を抑制することができますが、それ以上の効果を持ちません。

つまり、つまり毛根本来持っていた生命力を取り戻すことができるだけで、発毛や育毛の効果はないですし、死滅してしまった毛根に関しても効果はありません

フィナステリド 髪が抜けてる

また、脱毛シグナルが無くなってもすぐに太く強い健康な髪の毛が生えてくるわけではないので、個人差はありますが、治療の効果を実感できるまでに約半年ほどかかります。

カレンダー

AGAクリニックではこのフィナステリドに加えて、育毛剤などの他の治療方法を組み合わせ、より強い改善効果をもたらす工夫をしています。

もっと早く効果が出てほしい!という人のためにこちらの記事を用意していますので、参考にしてみてください。
「AGA治療は効果が出るまで時間がかかる。。。効果を高める方法はこれだ!」

フィナステリド製剤で有名なのは「プロペシア」というもので、海外でも使用されているジェネリックなどを含めるとかなりの種類があります。

プロペシア

基本的にプロペシアは内服薬として使われますが、治療法によってはフィナステリドを内服以外で使用する場合もあります。

 3.ミノキシジル 

①ミノキシジル製剤 

フィナステリドと並んで有名なのは「ミノキシジル」です。

塗るミノキシジル ミノタブ

ミノキシジルには強力な血管拡張作用があり、AGAの進行によって縮んでしまった毛細血管を広げて血流を促進し、栄養を毛根に送ります。

minokisiziru

血行を促進する成分は、他の成分にもありますが、ミノキシジルは他とは比べ物にならないくらい血流増進の効果が強いです。

またミノキシジルフィナステリド併用することによって、改善スピードを上げる事が可能です。

フィナステリド ミノキシジル

ミノキシジルには他の血行促進成分と違ってもう一つ特徴があります。

それは新しい毛細血管を作り出す作用です。

新たに毛細血管を作り出して栄養補給のための経路を増やし、さらなる血流を呼び込むことができます。

この作用があるため、他の血行促進成分とは違い、強い血流増進効果が期待できるのです。

フィナステリドが守りならば、ミノキシジルは攻めの作用を担う、というわけです。

②ミノキシジルの限界 

フィナステリドと同じく、ミノキシジルにも限界があります。

それは、AGAの根本にはアプローチできない、という点です。

ミノキシジル DHT

AGAの原因はDHTですから、これを抑制しなければ効果的な薄毛改善は望めません。

市販の育毛剤の中にはミノキシジルを配合したものもありますが、その育毛剤だけに頼っていてはAGAを効果的に治療することは難しいかもしれません。

やはり効果的に治療するならば、フィナステリドとの併用が良いでしょう。

しかし、注意すべき点として、副作用のリスクも高まってしまいます。

全身の血管を拡張する作用があるので、血圧に変動をきたす恐れや、心臓などの循環器系に悪影響を及ぼすおそれがあります。

4.メソセラピー 

AGAの治療法の一つに「メソセラピー」というものがあります。

これは頭皮に薬液を直接注入することで、有効成分を効果的に毛根まで届ける、という方法です。

mesotherapy

治療する人の性別や体質、持病の有無などによって薬液の内容が変えられることがありますが、フィナステリドミノキシジルなどのだけではなく、ビタミンミネラルアミノ酸などと、成長因子と呼ばれる成分を配合しています。

成長因子にはいくつか種類があり、例えば髪の毛となる毛母細胞の細胞分裂を促進したり、毛細血管を作りやすくするなどの作用があります。

メソセラピーに関してはこちらの記事で詳しく説明していますので、参考にしてみてください。
「育毛メソセラピーの効果と治療法、副作用を徹底解説」

5.ザガーロ 

比較的最近に新たに承認されたAGA治療薬に「ザガーロ」という内服薬があります。

ザガーロ剤

この主成分は「デュタステリド」といい、基本的にはフィナステリドと同じくDHTを抑制するものです。

5αリダクターゼには実は1型2型があり、AGAの主な原因は2型にあるのが普通です。

それに対して2型にだけ効果を発揮するフィナステリドが治療薬として活用されていましたが、中にはフィナステリドの果が薄い人もいました

そのような人は2型よりも1型の影響が強いことが考えられ、こうしたケースでは、1型にも2型にも有効なデュタステリドが有効な選択肢となります。

ただし、ひとつだけ問題があり、デュタステリドを使用していくうちに耐性がついてしまうというものです。

そうなると、体が慣れてしまい効果が発揮されなくなってしまいます

ですので、まずはフィナステリドミノキシジルを使用した後に、効果があまり感じられないようならデュタステリドの使用を検討してください。

6.まとめ 

今回はAGAの治療薬についてまとめてみました。

フィナステリドはAGA治療には欠かせないものとなっていますが、その仕組みを見ると攻めの育毛というよりは守りの治療薬でした。

これに、攻めのミノキシジル併用することで、高い育毛、発毛効果が得られます。

ですが副作用についても考えなければいけませんね。

それぞれの治療薬の種類や副作用などをこちらでもう少し詳しく説明していますので、参考にしてみてください。
「AGAの飲み薬ってこんなにあるの?薬の種類や効果・副作用」

フィナステリドとミノキシジルの2つが現在のAGA治療の主軸となっていますが、これに加えてメソセラピーを併用できればさらに効果が高まります。

治療薬による治療とメソセラピーは非常に相性が良いので、費用に余裕がある場合には検討してみても良いでしょう。

治療薬の入手方法についてはこちらにまとめてあるのでこちらも参考にしてみてくださいね。
「AGAの薬は市販されていない!治療薬を入手する2つの方法」