【植毛】失敗するリスクも視野に入れて!6つの失敗例と4つの対策

植毛 失敗

薄毛治療の最終手段として、年々植毛治療に踏み出す人が多くなってきています。

ISHRS(国際毛髪学会)が発表したデータによると、年々植毛手術を受ける人が増え、2016年は年間63万人が自毛植毛手術を受けていることが報告されています(引用元:file:///D:/download/report_2017_ishrs_practice_census-08-21-17.pdf)。

その中でも、日本を含むアジア地域は世界で一番植毛を行っていて、つい数年前までトップだったアメリカを超えているのです。

たしかに、植毛をすることで薄毛の悩みから解放され、人目を気にしなくなると思うと魅力的ですよね。

しかし、植毛手術は外科手術で、失敗することも少なからずあります。

今回は、植毛した時に起こる失敗例とその対策についてご紹介したいと思います。

植毛手術の検討や、クリニック選びの参考にしてみてください。

0.植毛とは

植毛とは、頭皮に毛を植え込む外科手術のことで、日本皮膚医学会のガイドラインにおいても勧められている薄毛治療のことです。

投薬や育毛剤での治療とは違って半年程で大きな変化が見られたり、生まれつき薄毛の部分にも植毛が出来ることが特徴で、薄毛の悩みから解放されるメリットがあります。

植え込む毛は、自分の毛または人工の毛を使いますが、人工毛の植毛は頭皮トラブルが起こる可能性が高い為、自分の毛を使用する自毛植毛が主流となっています。

植毛とは

人工毛と自毛植毛の違いや、手術方法など植毛の仕組みについてはこちらの記事に詳しく書いていますので、ぜひ読んでみてください。
植毛の仕組みとは?植毛の種類・手術方法まとめ

1.植毛の失敗例

薄毛の悩みを解決する植毛ですが、以下6つのような失敗が起こってしまうことがあります。

植毛の失敗例

それぞれの症状や原因を詳しく見ていきましょう。

①不自然な仕上がり

不自然な仕上がり

植えた毛の密度が少なかったり、植えた毛と元々ある毛の境目がハッキリしている生え際の左右のバランスがおかしいなど、植毛することで不自然になってしまうことがあります。

また、全体的に髪の毛が薄い人が無理やり植毛の為のドナーを取ってしまうと、ドナー部分がスカスカになってしまいます。

考えられる原因としては、

  • 医師とのカウンセリング不足
  • 植える本数が足りていない
  • アフターケアを怠って定着しなかった
  • 医師の技術不足

などが挙げられます。

②傷跡が目立つ

傷跡が目立つ

主にメスを使うFUT法だと、切開した痕が白い線となって後頭部に残る為、目立ってしまうことがあります。

あまり気にならない程度だと思っていたけれど実際に見てみると凄く気になってしまったり、スキンヘッドといった丸坊主のヘアスタイルが出来なくなります

メスを使わないFUE法においても、FUT法と比べて目立ちにくいというだけで全く傷跡が残らないわけではなく、白い斑点が見られることを知っておきましょう。

傷跡が盛り上がってしまうケロイド体質の人は注意が必要です。

③毛が定着しない

毛が定着しない

植毛の定着率は100%ではなく、植えた毛全てがきちんと定着するわけではない為、定着が悪くて抜け落ちてしまい、植毛の効果が得られないということがあります。

もちろん、医師の技術不足によることもありますが、完璧な手術を行っていても定着しなかったというケースも見られるそうです。

また、アフターケアも定着率を大きく左右させるので、強い刺激を加えないことを意識しましょう。

特に人工毛植毛では、異物と認定され拒絶反応が起こりやすくなるといわれています。

失敗と間違えやすいショックロス

植毛して2週間くらい経った頃、植毛した部分やその周辺の毛が抜け落ちる「ショックロス」という現象が起こることがあります。

これは一時的なもので、おおよそ術後4~6か月後に生えてくるようになります

抜けた毛がショックロスなのか、定着の悪さだったのかは、一度抜けてみてからの様子を見て判断してみましょう。

④毛がカールする

毛がカールする

元々は直毛だったのに、植毛をすることでクセがついてカールになってしまうことがあります。

これは一時的で、植毛による頭皮のダメージなどで起こると言われている為、時間が経つとだんだん元に戻ってくるので、あまり心配はいりません。

しかし、ごくまれにカールが治らないことがあり、ヨコ美クリニックのブログでは、植毛する深さが不適切ではないかと述べています。

⑤腫れやかゆみ

腫れやかゆみ

外科手術を伴う為、術後の腫れや痛み・かゆみは避けられないことですが、拒絶反応の起こりやすい人工毛植毛だとこれらが強く出やすく、1~2年続くことがあります

また、アフターケアを怠ったかさぶたを剥がしてしまうことで頭皮が不衛生な状態になり、膿が出てしまうこともあるので気を付けましょう。

腫れやかゆみ自体は失敗ではありませんが、かゆみや腫れが気になる人は自分の肌の状態や植毛の種類をよく相談していくことで、植毛後の症状を最低限に抑えることが出来ます。

⑥自分の思う通りにならない

自分の思う通りにならない

植毛手術が上手く成功し、医師の目から見ればよく出来た植毛でも、本人が期待していたものや理想とは違い、思う通りにいかないことがあります。

美的感覚やこだわりは人それぞれで、ここを上手くマッチングさせることが難しいので、カウンセリングを詰めることによってズレを起こさないようにしていく他ありません。

たった数ミリでも違うと印象が変わるのが髪の毛なので、慎重に植毛を行いたいですね。

2.失敗を防ぐ対策

植毛で失敗を防ぐ対策には、以下の4つがあります。

植毛で失敗を防ぐ対策

2-1.植毛の情報収集を行う

植毛をする前に、まずは植毛に関する情報をしっかりリサーチしておきましょう。

植毛の知識をしっかりつけておくことで、クリニックのHPが読みやすくなるだけでなく、医師の説明が理解しやすく、カウンセリングでも相談がしやすくなります。

植毛に関する記事はたくさん取り上げていますので、こちらの記事も読んでみてまずは基礎知識をつけていってくださいね。
治療後はずっとフサフサに!?植毛のメリットやデメリットとは
植毛後に起こる7つの副作用と対応・予防策まとめ

2-2.クリニック選びをこだわる

植毛の基礎知識をつけたら、クリニックをしっかり見比べ、自分に合ったクリニックを選びます。

医師の実績や口コミだけでなく、得意としている植毛の方法などを調べましょう。

料金が安いのも一つのポイントではありますが、料金の安さは時に悪徳を引くリスクにもなるので、他のポイントも満たすようなクリニックを選びましょう。

クリニック選びの詳しいポイントやおすすめのクリニックはこちらの記事で紹介していますので、参考にしてみてください。
失敗しない!植毛クリニック選びで重要な3つのポイント

クリニック選びをこだわる

海外での植毛手術はどうなの?

近年、海外で医療的処置を行う「医療ツーリズム」が広がり、植毛に関しても海外で受けるという人が増えています。

たしかに、海外で行うことで高度な医療を受けられたり、格安な手術費用で済むなどメリットもありますが、トラブルも多く発生しているので注意が必要です。

トラブルが起こった場合、国が違うと解決も難しくなるので、最悪の事態を考えた準備が必要になります。

海外での植毛は未だ日本で一般的ではありませんが、メリットやデメリットを理解して検討することが求められます。

2-3.カウンセリングをしっかり行う

植毛手術の成功のカギと言えるほどカウンセリングは重要なので、自分が納得いくまで行いましょう。

どの辺りから生やしたいのか、どれくらいのボリュームがほしいのか…、場所や量、デザインを細かく確認しながらじっくりと詰めていきましょう。

出来れば複数のクリニックでカウンセリングを行って比較をし、より信頼がおけるクリニックを選ぶようにしましょう。

2-4.アフターケアを丁寧に

手術後は定着率を高める為にも、アフターケアを丁寧に行って頭皮環境を整えておきましょう。

植毛後は出来るだけ安静にし、かゆみがあっても頭皮に刺激を与えない為に、なるべく掻くのを我慢しましょう。

特に気をつけて行いたいのはシャンプーで、皮脂や汚れを落とす役割があるのでしっかりシャンプーしましょう。

シャンプーの仕方は術後の経過日数によって違いがあり、最初の2週間が特に定着に重要です。

アフターケアを丁寧に

詳しいシャンプーの仕方についてはこちらの記事を読んでみてください。
最初の2週間が大事!自毛植毛手術後のシャンプー方法

3.もし失敗してしまったら

もし植毛で期待した結果を得られず失敗してしまった場合は、以下の方法を試してみてください。

もし植毛に失敗してしまった場合

3-1.再植毛

多くの植毛は1度で効果を出すことは少なく、2度目・3度目で定着してくることがある為、何度か再植毛をすると良いです。

また、1度に植えられる本数には限りがある為、多く植えこむことが出来ない場合も2、3度に分けての植毛になります。

植毛自体の費用が高いので、経済的に余裕がある人は試してみる価値はありそうです。

3-2.AGA治療

AGAが進行することによってまばらになり、植毛部分が目立ってしまうということがあるので、AGAの人は治療を継続することが求められます

また、AGA治療は日々進化してきているので、投薬だけでなくメソセラピーやHARG治療なども併用して様子を見てみてはいかがでしょうか。
AGA治療で生え際は蘇る!生え際とAGA治療の関係性

3-3.メディカルSMP

メディカルSMP(Scalp Micro Pigmentation)は、頭皮に色素を注入し、生えているように見せるアートメイクの一種です。

描くだけで発毛効果はありませんが、生え際が後退してしまったり、生まれつき薄毛の部分が多い人には効果的な手段なのではないでしょうか。

3-4.増毛・かつら

増毛は、自分の毛に人工の毛を結び、全体のボリュームを増やす施術のことです。

月1のメンテナンスが必要になりますが、有名人で行っている人も多くいます。

植毛では不自然になってしまっても、増毛やかつらは微調整が出来るので、より自然さを追求することが出来ます。
薄毛もすぐにフサフサに!?TVCMでも有名な増毛とは

4.まとめ

いかがでしたか?

植毛は繊細で高い技術力が求められるので、必ずしも大満足の結果が得られるわけではありません。

しかし、いざという時のリスクを考慮して先に対策をしておくことで、その可能性をぐっと軽減させることが出来ます。

また、失敗が起こってしまった時はどのように対応していくかまで、万一の想定も考慮しながら植毛の計画を立てることが必要になってくるので、しっかり準備しておきましょう。