薄毛といえば治療薬や育毛剤で改善していくのが有名かもしれませんが、専門クリニックのサイトなどに載っている治療法の植毛についても少し気になりますよね。
しかし植毛の詳細を見てみると、多額な費用がかかったり、傷ができてしまうなど、最終手段の植毛に不安を感じてしまいますよね。
今回の記事では、植毛とは何かを説明し、そのメリットやデメリットについても詳しく紹介していきます!
植毛は安定の発毛効果が期待出来ますし、治療費は高いかもしれませんが、場合によっては薬を飲み続けるより費用が抑えられる可能性もあるので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
目次
1.植毛とは
植毛とは自分の毛髪や人工毛を薄毛と感じる部分の頭皮に移植する外科手術のことを言います。
そして植毛には、自毛植毛と人工毛植毛の2種類があります。
自毛植毛
自毛植毛とは、自分の後頭部や側頭部から毛包という毛根を包む組織を摂取し、薄毛が気になる部分に移植する施術法のことを言います。
後頭部や側頭部はAGAの影響を受けにくい部分であり、毛包を薄毛部分に移植すれば後頭部や側頭部と同じように髪の毛が育っていき、歳をとれば白髪にもなります!
日本皮膚科医学会では、AGA治療でも効果が出なかった人への最終手段として、自毛植毛を推奨しています。
人工毛植毛
人工毛植毛とは、ポリエステルやナイロンなどの合成繊維で作られた人工毛を植え込む施術法のことを言います。
元々は怪我やヤケドなどで頭皮を損傷して、毛根から髪の毛が完全に生えてこなくなった人の為の治療法から始まったものでした。
人工的に作られた毛髪を使用するため、好きなだけ移植ができて髪をフサフサにすることが出来ます。
しかし人工毛植毛は、頭皮に異物を入れることになるので感染症や拒否反応が出やすいという危険性もあるので、手術を行う前にはよく検討することが必要です。
2.植毛の治療方法は?
植毛とは何かがわかっても、実際にどのように治療していくのかはよく分かりませんよね。
2章では利用者が多いと言われる自毛植毛をどのように行っていくかを紹介していきます。
自毛植毛手術は2種類
自毛植毛にはメスを利用して行うFUT法と、メスを使わずに小さなパンチで穴を開けて行うFUE法の2種類があります。
植毛を専門とする「アイランドタワークリニック」では、極細のチューブパンチで痛みを最小限にして状態の良い毛包が正確に採取できるFUE法に近いi-direct法というもので自毛植毛を行っています。
毛包採取から移植までの手順
今回はアイランドタワークリニックで行っているi-direct法での自毛植毛手術の手順を紹介します。
①毛包の採取開始
まずは頭部に麻酔をして、その後に極細(0.8mm)のチューブパンチで後頭部から毛包を採取します。
毛髪の生えている方向に対して最適な角度で採取することが出来るので、毛母細胞などの必要な組織を傷つけることもありません!

②休憩
採取が終わったあと、すぐに移植するのではなく休憩が入ります。
この時に軽食をとることも可能です!

③ ホール(穴)の作成
休憩後、直径0.65mmの極細のチューブパンチと呼ばれる機器で毛包を移植するためのホール(穴)を作成していきます。

④毛能の移植
空気圧を利用したインプランターで、採取した毛包を移植します。
このインプランターは、ホールをぴったりと塞ぐので出血も少なく毛包の移植が出来ます!

⑤ 終了
施術後の注意事項を再度確認して帰宅となります。
自毛植毛は範囲によって異なりますが、3~7時間程度で終了するので日帰りで出来てしまいます!

※事前にカウンセリングがあるので、初来院してからすぐに日帰りでの自毛植毛手術は出来ません
3.植毛のメリットとデメリット
植毛のメリットと公式ページなどでは知りにくいデメリットについて紹介します。
自毛植毛のメリット
発毛効果が非常に高い!
治療薬は個人差によって発毛効果が大きく変わってきますが、自毛植毛での発毛効果は非常に高く、その成功率はなんと95%と言われています!
自然な髪の毛を取り戻すことが出来る!
自分の毛包によって生えてくるので、髪の硬さや色などに違和感のない自然な髪の毛を取り戻すことが出来ます!
発毛すれば治療薬などの必要もなくなる!
自毛植毛でAGAに影響しにくい毛包に生まれ変わるので、発毛すれば治療薬も必要ありません!
自毛植毛のデメリット
すぐに発毛効果が出るわけではない
自毛植毛手術が終了してからすぐには発毛しません。
僅かに生えている毛などが全て抜けてから、新しい毛包による健康な髪の毛が生えてくるので、毛が生えそろうのは早くても6カ月~8カ月と言われています。
移植出来る範囲には限りがある。
毛包を移植出来る範囲は限られているため、薄毛の進行状況があまりにも酷い場合、改善が難しくなることもあります。
傷跡が残る場合も
施術法によっては、毛包を摂取する際に目立つ傷跡が残ってしまう場合もあります。
先ほど紹介したアイランドタワークリニックのi-direct法でしたら、点状の跡が残るだけで剃らない限りはほとんど分からないのでおすすめです。
人工毛植毛のメリット
広範囲の植毛が可能
自毛植毛では移植できる範囲が限られてしまいますが、人工毛植毛では理想の量を増やす事が出来、髪の長さや色も相談出来ます!
植毛後すぐに髪の毛がフサフサに!
人工毛植毛でしたら、発毛に時間のかかる自毛植毛とは違って、施術後すぐにフサフサの髪の毛を手に入れることが出来ます!
毛根が死んでいる部分も植毛可能!
怪我やヤケドの治療などで縫って毛が生えていない箇所でも植毛が出来ます!
人工毛植毛のデメリット
拒否反応に注意!
1章でも少し説明しましたが、この拒否反応に大変注意が必要です!
頭皮に異物を入れること頭皮が炎症する恐れや、工毛植毛した隙間から雑菌が入ることで感染症となり健康な髪の毛までも悪化してしまう恐れがあります。
抜けたら当然に生えてこない
人工毛では、毛が抜けて新しい毛が生えてくるというヘアサイクルが行われませんので、毛が抜けたり切れたりすると当然に生えてこなくなります。
人工毛も時間が経ってしまうと弱って抜けてしまい、2〜3年に一度は植え直しなどを検討しなければなりません。
即日の発毛は逆効果の場合も!?
薄毛の酷い人が次の日にいきなりフサフサになると、仕事をしている人にとっては、周りから変な目で見られてしまう恐れもあり逆効果になるかもしれません…。
カツラだと疑われる可能性もあります…。
4.植毛の費用
植毛でもう一つ気になるのが費用ですよね。
費用は施術を受けるクリニックや植毛する本数によって異なりますが、3,000本増やす自毛植毛手術を受けた場合の費用は105万~160万とかなり高いです。
しかしAGAの治療薬で有名なプロペシアは、こちらもクリニックによって価格は違いますが1ヶ月分7,000円くらいで、薬は発毛してからも飲むことになります。
それに加えてプロペシア以外の飲み薬や育毛剤なども使用して治療している人も多くいるため、自毛植毛で発毛して薬を飲むのを止めるほうが費用は軽くなるかもしれません。
例えば…
30歳で7,000円のプロペシアの使用を開始して薬を50歳まで飲み続けた場合、プロペシアの薬代だけでも総額168万円と、ここで紹介した自毛植毛の治療費を越えてしまいます…。
「症状別に見る!植毛で必要なグラフト数の目安と費用」
5.クリニックで無料カウンセリングを
植毛の施術が出来る多くのクリニックで無料カウンセリングをしてもらえます!
植毛を専門とするクリニックで費用について相談したり、AGA治療薬の処方もしているクリニックで相談して、植毛ではなく治療薬で改善するという考え方に変更して案内してもらうのも良いかもしれませんね。
また、相談をしに行くクリニックも慎重に選ぶことで、失敗などのトラブルを回避することができるので、口コミや実績などを以下の記事から参考にしてみてください。
「失敗しない!植毛クリニック選びで重要な3つのポイント」
6.まとめ
いかがでしたでしょうか。
植毛は自毛植毛と人工毛植毛の2種類がありますが、メリットやデメリットを知ったうえで考えてみると自毛植毛の方がおすすめと言えますね。
AGAは治療薬で改善する人も多くいらっしゃいますが、将来的な薬の費用のことなどを考えると自毛植毛の方が得になるかもしれません。
ちょっと違いはありますが、植毛に似た治療法として増毛という手もあります。
増毛に関しては下記の記事で紹介していますので、こちらも選択肢に入れつつ最適なものを選んでみてください。
「薄毛もすぐにフサフサに!?TVCMでも有名な増毛とは」
「植毛と増毛の違いって何?自分に最も合う髪の増やし方とは」