育毛メソセラピーの効果と治療法、副作用を徹底解説

育毛メソセラピー

「メソセラピー」という治療法の詳しい実態をご存知でしょうか。

これは一部の医療機関で受けられる治療の一つで、もともとは海外で積極的に行われていた治療法の一つです。

海外での実績を認められ、「これは日本でもやるべきだ!」ということで、現在、治療法の一つとして利用されています。 

普通、病院は風邪や腹痛、骨折などの病気やけがに対して保険を適用し、安い値段で治療を受けることができます。

しかし、保険を適用して受けられる治療は命に関わるような医療だけで、人の悩みを解決したりするための寄り添った治療とはまた違うものです。

美容医療の世界では、人の悩みを解決するために必要な治療を施し、満足してもらうことでお金をもらっているので、一般病院では受けられないような治療を受けることができます。

その中に「育毛メソセラピー」というものがあるのですが、今回はこの育毛メソセラピーについて、説明していきたいと思います。

1.メソセラピーとは 

???

メソセラピーという言葉は育毛以外の治療でも使われていて、有効な薬剤を体内に注入する治療法の事です。

有名なものですと、「脂肪溶解注射」というものがありますが、これは脂肪を溶かす成分を配合した薬液を注入し、細い身体を手に入れることが目的です。

これを育毛に応用したものが育毛メソセラピーです。

これは育毛や発毛作用のある薬剤を頭皮の皮下に直接注入し、ダイレクトに成分を届けることで効果を得るという方法です。
mesotherapy

育毛剤なども直接頭皮に使用しますが、頭皮はそれ自体が物理的なバリア機能があり、毛根に浸透するまでどうしてもロスが出てしまいます。

また、皮脂は水分をはじくので薬剤をはじいてしまい、それもあってかなりの浸透ロスが考えられます。

しかし、注射器などで直接注入することで、ダイレクトに薬剤を届けることができるので、ロスをなくし、効果をしっかり発揮させることができます。

2.どのように届けるの?

 お届け

方法としては注射針を使って注入する「パピュール法」「ナパージュ法」があります。

パピュール法は最も効果が出やすいように頭皮の奥の方まで針を刺して薬液を注入します。

効果を求めるならこれが一番良いですが、真皮近くまで針を刺すので、痛みが出てしまうのが特徴です。

痛みの軽減を優先するのなら、頭皮の浅い部分で針を止めるナパージュ法がおすすめです。

効果の出方と痛みのバランスを考えてどちらにするのか考えた方が良いでしょう。  papur napaju

また、最近では痛みが少ないように専用の注射器を使った方法も導入されてきました。

例えば、「エレクトロポーション法」は電気の力で頭皮に極小の穴を開け、ここから薬液を注入します。

また、「ダーマローラ法」極細のスチール針がついたローラーを使い頭皮に小さな穴をあけ、そこから薬液を注入します。

エレクトロポレーション法やダーマローラ法は注射器を使った施術よりも短時間で広範囲に施術を行えるのがポイントです。

ただ、どの方法を利用できるかはクリニックによって異なりますので、事前に調べておいた方がよいでしょう。

3.どんな成分が配合されているの?

 どんな成分が配合されている?

育毛メソセラピーでは様々な有効成分を配合した薬液カクテルが使用されています。

配合される成分はクリニックごとに異なるため、事前に調べる必要がありますが、ミノキシジルフィナステリドの他にも、ビタミンミネラルアミノ酸や、成長因子なども含まれます。

それでは、具体的に説明していきたいと思います。

フィナステリド 

通常は「プロペシア」という製品名で内服薬として処方されるものです。

プロペシア

この主成分であるフィナステリドはAGAの主な原因であるDHTという男性ホルモンを抑制する働きがあります。

DHTは毛根のヘアサイクルを乱して毛髪が成長する期間を縮め、徐々に髪の毛を細くしていきます。

このDHTの作用が無くなることで毛根は少しずつ正常なヘアサイクルに戻っていくため、髪の毛のボリュームが回復していきます。

ヘアサイクルについての詳しいことはこちらの記事で説明しています。
「ヘアサイクルの乱れとAGAは関係あるの?ヘアサイクルを整える方法」

ミノキシジル 

ミノキシジルを含んだ育毛剤として「リアップ」が有名ですが、この主成分も配合されます。  リアップ

ミノキシジルはもともと、高血圧症の治療に使われていた成分で、血管を拡張することで血圧を下げる効果があります。

血管を広げるという作用は育毛でも非常に優秀な治療薬となります。

頭皮の血管を広げることで、血流が促進され、髪の毛に栄養が届きやすくなります。

ミノキシジルには新しい毛細血管を作る働きもあるので、その他の血行促進成分よりも強い血行促進効果があります。

ビタミン、ミネラル、アミノ酸 

人間の髪の毛は他の皮膚などの細胞と同じで食事で得られた栄養をもとにして作られます。

髪の毛はたんぱく質で作られており、たんぱく質は複数のアミノ酸からできています。

アミノ酸は髪の毛の原料となりますが、これだけでは足りず、実際に毛母細胞を増殖、分裂させて毛髪として成長させるためにはビタミン類ミネラルの協力は必要です。

普段の食生活で過不足なく摂取できれば良いのですが、実際はなかなか難しいですよね…。

育毛メソセラピーではこれらの発毛補助成分も配合します。

成長因子 

育毛メソセラピーの特徴でもある成長因子は、人の細胞の増殖や分裂を加速する働きがある特殊なたんぱく質のことです。

例えば、髪の毛の基になる毛母細胞の増殖や分裂を加速したり、新しい血管ができやすいように血管の細胞分裂を加速したりする働きがあります。

実際には成長因子は複数の種類があり、クリニックによってどの成長因子を配合するかは違います。 

具体例を挙げると成長因子には以下のようなものがあります。

VEGF 

血管内皮成長因子で血管細胞の増殖を早めて、新しい毛細血管の生成を助けます。 

毛細血管が増えることで毛根への栄養補給が行われ、育毛力を高めることができます。

bFGF 

線維芽細胞成長因子で骨の形成にも役立つもので、育毛面では新しい血管を作る作用が期待できます。 

IGF-1 

インスリン様成長因子で傷ついた細胞の修復作用があります。毛髪の生成機関である毛包を刺激して育毛力を活性化します。

このような各種の有効成分を配合した薬液が育毛メソセラピーの薬液として使用されます。

4.施術回数や期間、費用について 

 回数、費用、時間

育毛メソセラピーは通常、1カ月に1回の施術で、約6回繰り返すのが基本です。

医師の診断によっては多少、回数の増減はあるかもしれませんが、基本は約6回をワンクールとして行います。

ですので、期間としては約6ヶ月となり、プロペシアなどの治療薬での治療期間と同じくらいです。

費用としては、使用する薬剤注入機材医師の技術料などの要素が絡んでくるので、クリニックによって異なりますが、ワンクール(6回の施術)で60万円ほどが目安となります。

5.育毛メソセラピーの効果

 効果あり

育毛メソセラピーは治療薬による治療と同じくらいの期間、治療することもあり、治療薬との相性が非常に良いです。

薬液カクテルに含まれる成長因子の働きのおかげで、フィナステリドなどの効果とは別の作用で活性化され、自発的な育毛や発毛を促します。

ここで知っておくべきことは、効果が重複するわけではなく別々の効力が作用し、相乗効果を生み出します。

あるクリニックのデータでは、治療薬を用いた治療と育毛メソセラピーを一緒に受けることで、発毛効果が約2倍になったという実績もあります。

治療薬による治療は効果を実感するまでに半年ほどかかりますが、この期間を大幅に短縮し、短期間で大きな薄毛改善が可能になります。

もう一つ、育毛メソセラピーの効能として、体質や持病、あるいは副作用などで治療薬が使用できない場合でも利用できるというメリットがあります。

例えばプロペシアは、

  • 性欲減退
  • うつ症状

などの生殖器系精神系の副作用が出る場合があります。

また、ミノキシジルも血圧循環器系に負担がかかることもありますが、このような場合でも育毛メソセラピーなら負担を避けて治療できます。

6.育毛メソセラピーの副作用

副作用

育毛メソセラピーは副作用の少ない安全な治療とされていますが、全く負担がないとは限りません。

注射器を使用するので、その刺激によって頭皮に痛みが出ることもありますし、薬液に反応して赤みや痒みが出ることもあります。

これらは何度か治療を繰り返すと身体が慣れて状が出なくなることもありますし、重い症状でもないのであまり気にする必要はないでしょう。

また、治療薬と一緒に使用した場合は、治療薬の副作用は出てしまう場合はあります。

副作用についてはこちらの記事にて説明していますので、ご確認ください。
「AGA治療の鉄板プロペシア!その効果と範囲、副作用を徹底解説」
「AGAでも髪が生えてくる!ミノキシジルタブレットの効果と副作用」

7.まとめ 

いかがでしょうか。

育毛メソセラピーは副作用もあまりなく治療薬とも相性がよいので、お財布と相談しながら検討してみる価値はありそうです。

心配なのは注射器を使うので、どの程度の痛みなのか、という点ですが、痛みの少ない治療法を取るクリニックも増えていますので、お近くのクリニックがどのように治療しているのか確認してみると良いでしょう。

また、使用される薬剤に含まれる成分もクリニックによって違うので、その点も確認が必要ですね。