薄毛になる仕組み?正常な人とはげのヘアサイクル(毛周期)の違い

ヘアサイクル 特徴

髪の毛について、ただただ生え続け、抜けたら新しい毛が同じ場所から勝手に生えるというような単純なものだと思っている方も多くいらっしゃいます。

しかし、髪の毛には植物が春夏秋冬を過ごすかのように生えたり抜けたりを繰り返す周期が存在します。

そこで今回はその周期、ヘアサイクルについてご紹介します。

ヘアサイクルのメカニズムを詳しく知ることで、正しい髪の毛の取り戻し方も知ることができます。

1.ヘアサイクルって何?

髪の毛には具体的に3つの期があります。

  • 成長期
  • 退行期
  • 休止期

それでは一つずつご紹介していきたいと思います。

成長期(髪の毛が伸びる時期)

発毛治療

成長期は、新しい毛が生え始め、最終的に強く太くなるまでの全ての時期の事を指します。

正常な人のヘアサイクルであれば、成長期は大体2~6年続き、3つの中でも一番長い期間に当たります。

この期間に生えたての柔らかい毛から硬く太い毛に成長していき、その過程で根元の部分も成長するので抜けにくくなります。

生まれたての柔らかい毛を軟毛産毛、硬く太い状態の毛を硬毛と呼びますが、この成長期で髪の毛が硬毛になれるかどうかという部分が薄毛になってしまうかどうかの重要なポイントになります。

退行期(毛の成長が止まり、根元が退化する時期)

弱毛

成長する期間を終えた髪の毛は、やがて退行期に入っていきます。

退行期に入った髪の毛は、成長することを止めて次の毛が生えやすいように抜けやすくなります

具体的には根元の丸い部分、まるまる太った毛球という部分が退縮し始め、上に押し上げられ、最終的には完全に退化します。

根元の部分が表面に近い方に押し上げられるのは、次に毛を作れるスペースを確保するためだと言われています。

休止期(脱毛する時期)

弱った毛

休止期は退行期の末期ともいえる期間で、この時期は退行期と同じく髪の毛は全く成長せず、後退しきった根元と共に抜け落ちるのを待つのみの期間です。

器官的には約3ヶ月~4ヶ月と言われており、何かしらが起きて根元が退行しきった毛が抜けてしまった場合でもしばらくは発毛を休んでいるようです。

このように一つ一つの毛が独立したヘアサイクルを持っており、全ての毛が一度に退行期に入ったりするわけではありません

そのため、頭の中では絶えず毛が抜け落ちたり、生え変わったりしているので正常な状態でも抜け毛が発生するのです。

2.ヘアサイクルの違いを知る

ヘアサイクルが正常な人

正しいヘアサイクル

ヘアサイクルが正常である場合、頭髪は下記のような状態です。

Haircycle_characteristic1

ヘアサイクルが正常な人は髪の毛が伸び続ける機関である成長期が2~6年周期で巡っているため、頭髪全体の中で成長期が占める割合が約85~90%を占めています。

残りの約10~15%は髪の毛の成長が止まっていたり、生え変わる時期に差し掛かっていたりしますが、約85~90%が成長期なので、全くと言っていいほど目立ちません。

薄毛の人のヘアサイクル

AGAのヘアサイクル

薄毛の人のヘアサイクルは下記のような状態になります。

Haircycle_characteristic2

ここで押さえておきたいポイントは、薄毛の人のヘアサイクルは、正常な人と比べて成長期が極端に少ないということです。

つまり、薄毛の人、というのは頭髪が産毛化してしまう人のことを指すと言っても過言ではありません。

このヘアサイクルの成長期が極端に少なくなってしまう現象の事を、男性型脱毛症、AGAと呼びます。

AGAの原因であるDHTという強力な男性ホルモンがヘアサイクルを短縮するのですが、このDHTを抑制することでヘアサイクルを正常化し、AGAを治療していくのが現在のAGA治療の考え方になります。

3.DHT以外でヘアサイクルが乱れることはあるのか

結論から言うと、一概にないとは言えません。

頭髪は人間の中でもかなりデリケートな部分で、過剰なストレスや栄養の偏り、栄養失調などでも変化します。

ではDHT以外にどのような要因でヘアサイクルは乱れるのか、一つ一つ見ていきましょう。

食生活の乱れ

食べ過ぎ飲み過ぎ

ヘアサイクルと食生活は密接な関係にあると言っても過言ではありません。

髪の毛に十分な栄養が行き届いていないと、髪の毛の艶が無くなり、太さも細くなっていきます。

結果、髪の毛が抜けやすくなってしまい、抜け毛が増えることによってヘアサイクルが乱れてしまいます。

逆にカロリーが高い食べ物などの暴飲暴食を行うと、後程紹介する頭皮環境の悪化につながるので注意が必要です。

ストレス

ストレス

極度なストレスに晒され続けると、薄毛になってしまいます。

髪の毛はストレスに敏感なので、ストレスに晒され続けるとヘアサイクルが乱れ、抜け毛が多くなることがあります。

ホルモンバランスの乱れ

Haircycle_characteristic3

ホルモンバランスの乱れもヘアサイクルの乱れに繋がります。

特に女性は、出産前や出産後に女性ホルモン量が大きく変化し、その過程で薄毛になってしまうことがあります。

女性ホルモン量の変化によって乱れるヘアサイクルは産後経過すれば元に戻る場合がほとんどですが、ホルモンバランスはヘアサイクルを正常に保つ上で重要な要素の一つだと言えます。

頭皮環境の悪化

パーマ 頭皮ダメージ

頭皮が荒れてしまったり、痒くなって掻いてしまうと抜け毛が増え、ヘアサイクルは乱れます。

常に頭皮を清潔に保ち、髪の毛に良い環境を保つこともヘアサイクルを正常に保つ上で重要です。

4.ヘアサイクルを元の正常な状態に戻すには?

ヘアサイクルを戻し、薄毛状態を改善するには、下記の2つがポイントになってきます。

Haircycle_characteristic4

DHTを抑制する

DHTを抑制するためには、DHTが生み出されてしまう仕組みについて知らなければいけません。

端的に言うと、DHTは通常の男性ホルモン5αリダクターゼという酵素が反応することによって生み出されます。

hormone 5α DHT

男性ホルモンは減少させることが難しいので、抑制するのはこの5αリダクターゼと男性ホルモンの「反応」になります。

この5αリダクターゼとの反応は、医師から処方される処方箋によって抑制することができます。

抜け毛が急に増えて気になる方はまず、AGAなのかどうかを確かめなければならないので、一度診断してみてください。

「発毛」を促進させる

発毛 嬉しい

DHTと一緒に行わなければならないのが「発毛」です。

成長期が短くなってしまい、休止期が伸びてしまうと、実は毛根の下のところにある毛母細胞は毛を生やすことを止めてしまうのです。

毛を生やすことを止めてしまった毛母細胞に血液を流し、再び毛を生やすように促進させる薬を充てることによって、DHT抑制とダブルで対処していくのがヘアサイクルを正常にしていく最も早い方法です。

そしてそれを可能にするのが発毛剤です。

発毛剤は発毛、育毛を促進する成分「ミノキシジル」が主成分なのですが、これは処方箋でも市販でも販売されています。

5.ヘアサイクルを正常な状態に戻すまでの期間は?

カレンダー

ヘアサイクルを正常に戻すまでには、AGAを発症していた場合は短くても4ヶ月の期間が必要になります。

これは、DHTによって汚染されてしまった髪の毛が生え変わって強い毛になるまでにかかる期間です。

一度抜けて再度生えるまでに約2カ月、生え始めてから成長して強い毛になり始めるまでにさらに約2カ月かかると言われています。

その間に服用をやめてしまった場合は、AGAがさらに進行してしまう可能性があるので、継続的に経過を観察する必要があります。

6.まとめ

いかがでしたでしょうか。

正常な人と薄毛の人のヘアサイクルの違いは、髪の毛が強く太くなっていく成長という部分がごっそり省力されてしまうことによって起こってしまいます。

そしてそれを起こしているのがDHTという強力な男性ホルモンです。

このDHTを抑制するためには、基本的に医師の処方箋が必要となり、失われてしまった髪の毛には「発毛剤」を使用する必要がある。

ここまで知れば、あなたもヘアサイクルマスターです。抜け毛が急に増えたらDHTを疑ってみてください。